トヨタのWRCへの挑戦

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スペインの英雄は日本の英雄

カルロス・サインツは初めてのワークスチームでのドライバーを務めたのは1987年のフォード・シエラでしたが、その非凡なドライブを目にしたトヨタの実質のワークスチームであったTTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)のオベ・アンダーソン監督からの誘いで移籍します。1989年からコ・ドライバーにルイス・モヤを迎えてST165型のGT-FOURをドライブし、1990年は第1戦の第58回ラリー・モンテカルロでフォード時代のチームメートであるディディエ・オリオールに続く2位、第4戦の第34回ツール・ド・コルス、ラリー・ド・フランスでもディディエ・オリオールに続く2位でした。

しかし第5戦のギリシャで行われた第37回アクロポリス・ラリーではついに表彰台の真ん中に立ちます。そこからはもう快進撃で、第6戦の第27回ニュージーランド・ラリー、第8戦の第40回1000湖ラリー、最終戦となる第12戦のイギリスは第46回RACラリーでも優勝します。そうして1987年のフォード・シエラ時代に冷たい評価をしていたランチアのチェザーレ・フィオリオ監督が招いたディディエ・オリオールは年間2位でした。そんな状況でやったりの、日本車に乗ったドライバーとしては初で、さらにスペイン人としても初めての年間ワールドチャンピオンにカルロス・サインツが輝いたのです。